ほていさんの覚書

自分なりの視点で世界を切り取りたい

中高生のお子さんをもつ親御さんに読んでほしい

 中高生のお子さんをもつ親御さんにお勧めの本です

大人が読んでももちろんたくさんの刺激を受けますが

その上で、ぜひお子さんに読ませてやってほしい

 

 

10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

 

 

 

できれば読み終わった後、大人と子どもで感じたことをシェアしてほしい

柔軟な考え方ができる子どもに、この本を読んだ感想や、

これから自分が生きていく時に生かしたいと感じた点などを

議論できると面白いと思う

 

 何よりまず、大人がこの本を理解することで、

子どもたちの人生の選択肢を狭めることがないようになってほしい

私たち大人が、古い時代の価値観を押し付けて、子どもたちの将来を

つまらないものにしてしまうことだけはしてほしくない

 

『仕事図鑑』というタイトルから、10年後にある世の中の「仕事カタログ」のようなものをイメージするかもしれないが、実はそうではない

作者の堀江貴文と落合陽一がそれぞれの見地から

「働き方」「生き方」「変化する世の中」というようなテーマを切り口に

分かりやすくこれからの時代を解説をしていくという形でこの本は構成されている

 

実際に具体的な職業名を挙げて、この先10年の変化を予測している章もあるが、

大部分は先に書いた、これから私たちはどう生きるのか、ということがテーマだ

 

私が刺さったフレーズを紹介する

 

 

『未来が不安なんて暇人の言うことだ』

これは堀江さんの言葉

この本のいたる所で出てくるメッセージだ

とかく日本に住んでいると、マスコミが人々の不安を煽るような言説を流し、

そこから、社会全体に悲観的思想を誘発して、何らかの行動を起こさせようとする傾向がある

この本を読んでいると、そんなことに割く時間がいかに無駄なことなのかと気づかされる

 

みんな問いが間違っている。あなたが問うべき対象は未来ではなく他人でもない、「自分」だ。 自分が求めているものは何か、やりたいことは何か。今この瞬間、どんな生き方ができたら幸せなのかを真剣に考え抜けばいい。(p.236)

 

堀江さんのメッセージは読んでいて爽快できもちがいい

そして何より力強い、勇気をもらえる

 

 

『学校はいらない』

これは落合さんの言葉

既存の社会システムの弊害を、一刀両断で切り捨てる潔さが私は好きだ

大学の教授として多くの若者に接しているからこそ言える提言と危機感

ものすごい勢いで変化する社会情勢と、旧態依然とした教育システムとの

埋めがたいギャップを見てしまうと、正直途方にくれてしまう

この危機感をもってくれる大人がもっと増えてくれたらと願わずにはいられない

 

現在の日本社会において、その教育システムの中にいる6歳から18歳くらいの子どもたちはあまりにも不幸だと思う。義務教育や高校教育が当たり前だという、あたかも本当のように聞こえる噓の中を生きていかなければならないからだ。

彼らは旧世代の教育を受け続けることを義務づけられている一方で社会システムは瞬く間に変わっている。「本当はそんなこと学ばなくていい」といったことを、9年ないし15年間やらされてしまう。(p.186) 

 

 

この本を親子読書という形で、草の根的に世に広めていけたら、

小さなさざ波が生まれて、そこから大きなうねりになってくれるのでなないだろうか

私はそんなふうに期待している

だからこそ、10年後、社会の中心となって生きることになる若い世代に

この本を読んでほしい

 

 

『10年後の仕事図鑑』は単なる図鑑ではない

大人から子どもまで、多くの学びを得られる貴重な本だ

この本を読むことで、世の中に対する見方が変わり

明るい希望をもって日々の生活が送れるようになるはずだ