ほていさんの覚書

自分なりの視点で世界を切り取りたい

④赤ちゃん返り整体師G

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シルバー人材の活用が叫ばれて久しいですが、

うちの職場でも、退職後の人材が採用されるようになってきました

退職をしてもなお、働きたいという意欲があることには

大変頭が下がる思いですが、

個人的には、やっぱり、ノーセンキューです

 

 

私の部署に配属された、御氏のつかみはこうだった

「自分は仕事の傍ら、有名な整体師に師事して、勉強してきたので、

みなさんのカラダの不調を治すことができます、

もし、そんな悩みをお持ちの方は、気軽に声をかけてください」と

歓迎会の酒宴で、誇らしげに話題を振りまいていた

 

なんでも、その師匠という人は、

有名オリンピック選手のメンテナンスもするくらいのすごい人で、

その人に師事するためには、それ相応の授業料を払わなければならないとか、

認定証を受けるにもやはりかなりの上納金なるものが必要だとか、云々

 

 

その話を聞いた私の同僚で、肩や腰などの慢性的な不調を抱えていた同僚が

興味本位で、この御氏に早速声をかけていた

施術をしてもらった同僚達は皆、一様に、その後のカラダの変化に驚き、

えらく感動していた

でも、私は何だかいかがわしさの方が優ってしまい、近寄らなかった

そんなおじいちゃんに体を触られることは、まだ抵抗があった

 

 

そうして、「G氏はスゴイ!」「ゴッドハンドだ!」という評価を獲得しながら、

何かと職場のみんなから重宝がられながら、

仕事は進んでいくのだが…

 

 

肝心の業務が、ヒドイ…

「どうして、また働こうと思ったの??」

と、思わずにはいられないくらい、ポンコツなのです

 

 

私には単なる自己満足のためとしか思えないです 

そんなちっぽけな自己満足のためだけに現場に戻られたのでは、

本当にノーセンキューです

現場は大迷惑です

余計な手間がかかるだけです

 

打ち合わせの内容1つ満足に理解できない

不安に思うから、いちいち周りのスタッフに確認をしてくる

 

私はそのやり取りを聞いていて、

口にこそださないけれども、

「それ、打ち合わせの内容を理解してたら分かるはずですよね?」

「ちゃんと、会議資料読んでいましたか?」

「今さら、そこから説明しないといけないですか?」

と、内心いつも毒づいています

そういうことが毎日起こるのです

何しに来ているの?一体?とストレスを感じずにはいられないのです

 

 

私が許せないのは、

まがりなりにも、定年まで勤め上げた人が

その同じ業態の職場に来て、

決して、真新しい業務を依頼されているわけでもないのに

まるで、素人のような拙さっぷりで動かれることです

 

 

40年近くもあなたは何をして働いてきたのか?

定年してもなお、わざわざ親子ほどの差のある同僚に

指示を仰がなければ何もできないような程度であれば

いない方が職場のためです

 

 

会議一つまともに仕切れない

企画一つ十分に練り上げられない

40年近くの経験値を元にした、自分なりのポリシーみたいなものが全く感じられないのです。

せめて、一人前の仕事をしてほしい

そう願わずにはいられないのです

 

定年後の手持ち無沙汰の時間を埋めるためだけに

現場に戻ってこられては、

お世話をする大人が増えるだけで、全然うれしくない

 

 

還暦は、十干と十二支を組み合わせた干支が一巡し、

生まれた年の干支に戻ること。

文字通り、「暦(こよみ)が還(かえ)る」という意味。

一種の生まれ直しであると意義づけられている。

だから、赤いちゃんちゃんこを着て、

「生まれ直し」、「赤ちゃんに戻る」ことをお祝いするようになったらしい

 

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うちの御氏は、この「赤ちゃん返り」っていう言葉がまさにぴったりです

おしゃぶりくわえてるんじゃないかってくらい、周りに依存してばっかり

自発的に考えて、行動するっていうことが全くできない

 

 

近頃の御氏は、怪しい整体師の活動もすっかり飽きられてしまい、

閑古鳥が鳴いています

逆に今度は御氏自身が、何やら体の不調を訴えて

時々病院に通っているようです

 

みんなから、チヤホヤされなくなって

急に寂しくなったのでしょうか

 

自分が取りまとめなければいけない企画が

遅々として進まず、頭を抱える日々が続くにつれ

そのプレッシャーに押しつぶされそうになっているのでしょうか

 

 

でも、

あなたは、いい大人なんですから、

バブバブと周りに甘えるのはもうやめてください

自分の足で立って、ちゃんと歩いてください

 見ているこっちが情けないです