マダガスカル一人歩き#6バオバブいろいろ
旅行に行って初めて知った、バオバブのこといろいろまとめてみます。
- バオバブいろいろ
- バオバブは、マダガスカル全土に生えているわけではない
- バオバブは、「木」でなない?!
- バオバブの実は食べられる
- バオバブ並木は世界遺産ではない
- 一番大きなバオバブの幹は、大人30人分の太さらしい
バオバブいろいろ
まずは、今回見ることができたバオバブいろいろ。
① 双子のバオバブ
前回も書いた通り、この道はれっきとした「国道」です。
地元の人たちにとっては、大切な幹線道路です。
あと、観光用の車は、四駆の自動車じゃないと通れません。
道が悪いので、マイクロバスもだめだそうです。
この砂地の道がずっと続くので、車が走ると、大量の砂ぼこりが舞います。
その中を、この自転車タクシーのように、無防備な地元の人たちは走っていきます。
幹の大きさがいまいちわかりづらいかもしれませんが、
人が一緒に写ると、その大きさが分かってもらえると思います。
(根元に行くと、威圧感がすごいです。デカイ!!)
この大きさです。
大人7~8人がかりでようやく一周できそうな太さです。
造形的におしゃれで、私は一番好きでした。
2本の幹がきれいに絡み合っていて神秘的です。
どうやって成長していったんだろう?と想像するとワクワクします。
樹齢約600年、気の遠くなる年月をここで過ごしているようです。
おみやげで買った手工芸品。
ビビットな色合いと、手作り感がとてもかわいらしくて買ってしまいました。
でも、よく見ると、愛し合うバオバブのねじれの向きが実際とは逆!!(苦笑)
③ 聖なるバオバブ
地元の人たちの信仰の対象になっているバオバブ。
このバオバブを見るときは、柵の手前で靴を脱いで裸足で歩かないといけません。
幹の周りに布が巻いてあるのも、他のバオバブでは見られなかったこと。
大切に扱われているんだということがわかります。
幹の太さ、枝ぶりの重厚さ、瘤のたくましさなど、
聖なるバオバブと呼ばれるにふさわしい迫力です。
エネルギーがみなぎっているという感じでした。
④ バオバブ並木
やっぱり、この並木道の場所が一番バオバブの巨木が密集していて
見ごたえがあります。
光の加減や、方向で色々なバオバブの表情を撮ることができます。
⑤ 草原に生えるバオバブ
①②③のように、特にビュースポットとして名前のついていない場所だと
こんな感じで、だった広い草原にぽつぽつとバオバブが生えています。
こっちは、田園地帯に生えるバオバブ。
牛が草を食んでいます。のどかな風景です。
バオバブ並木の写真を見れば見るほど、これを思い出してしまうのは
私だけでしょうか?
このオブジェを作ったひとは、バオバブにインスパイアされたのではないかと
思わずにはいられません。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリーグローブ
シルエットがとても似ているんです。
私には見えてきます。
バオバブは、マダガスカル全土に生えているわけではない
バオバブに対する憧れ、リスペクトが強すぎて
旅行に行く前の私は、バオバブの木はマダガスカル全土に生えている
マダガスカルを象徴する木だと思っていました。(笑)
ちょうど桜の花が日本中どこでも見られるように。
でも、実はそれはだいぶ間違った理解でした。(笑)
マダガスカル全土にバオバブの木が覆い茂っているわけではありません。
バオバブの木が見られるのは、特にマダガスカルの西部に限られます。
最初の写真で紹介したバオバブは全てモロンダバという街の近くにあります。
そして、今回は行けませんでしたが、
同じ西海岸の街で、モロンダバから南に行ったところにある
ムルンベという街にも「太っちょバオバブ」で有名なバオバブの群生地があります。
これも、またフォトジェニック!!
ずんぐりむっくりしたボディが愛らしいです。
今度、マダガスカルに行くときは、絶対にここをツアーに組み込みます!!
バオバブは、「木」でなない?!
バオバブ鑑賞ポイントには、必ずこんなようなお土産屋さんがあります。
愛し合うバオバブや、太っちょバオバブをミニチュアサイズにした
木彫りのオブジェが売っているんです。
流線型でかわいらしく、部屋に飾るのにもとてもおしゃれなアイテムになるので、
いいお土産になると思います。
私は単純に、ここに並んでいる木彫りのオブジェは、
バオバブの倒木などから作られているとばかり思っていました。
いかにも!という感じで、とてもそそられますよね?
でも、これもだいぶ間違った理解でした。(笑)(笑)
実はこのオブジェは、別の木から作られたものなのです。
ガイドさんによると、バオバブの木でバオバブのオブジェは作れない
ということでした。
バオバブの木は中が空洞で、幹に大量の水を蓄えているので、
木工材料としては活用できないということなのです。
その体内の仕組みは、サボテンと似ているようです。
バオバブの幹の表皮はとても硬くてごつごつしていますが、
それは暑さや乾燥から幹を守るための殻のような役目らしいです。
幹の内側は、水分が豊富に蓄えられていて、
半年間の乾季をちゃんと生き延びられるようになっているそうです。
年輪がないというのも、この性質を説明されると納得しやすいです。
大木には10トンもの水分を幹にたくわえており[1]、乾季になると葉を落とし休眠する。休眠中はその水分で生きのびる。 【wikipediaより】
これは、衝撃でした。
てっきり、バオバブから作られたオブジェだとばかり思っていたので・・・。
思い込みってコワイなぁと思いました。
たとえて言うなら、北海道の阿寒湖で売られているマリモでしょうか。
お土産屋さんで売っているマリモを、
阿寒湖に生息している本物のマリモだと思って買っていく観光客。
実は、阿寒湖のマリモは特別天然記念物で、保護されているので、
売買するなんてもってのほか。
お土産屋さんで売っている、マリモは、別の場所からとってきた
全くの別物というオチ。
まさに、これと同じ勘違いを私は発動していました。
みなさん、バオバブの木で、木彫りのオブジェは作れません。
お土産屋さんで売っているバオバブのオブジェは、
フツーの木から作られているので、ご注意を。(笑)
バオバブの実は食べられる
(愛し合うバオバブの横の売店で売られていた、バオバブの実 フエルトのような肌触りだった)
これだけ大きな木なので、さぞやたくさんの実がなるのだろうと思いますが、
私が訪れたのは乾季だったので、落ち損ねて、枯れた実が
枝に数個ぶら下がっているのが見えるくらいでした。
でも、横の売店で売られているように、最盛期にはこの大きな実が
枝にぎっしりとなっているんだと思います。
見た目は食用には見えないのですが、
地元の人は、ジュースにして飲んだり、種を食べたりしているそうです。
↓さらに調べてみたら、バオバブは数多くの用途に使われてきたようで、
その歴史もとても古いものだとわかりました。
奥深いです、バオバブ。
バオバブ並木は世界遺産ではない
これは、意外過ぎる事実でした。
マダガスカルといえば、バオバブというくらいシンボル的な存在なのに・・・
バオバブに対するリスペクトが強い私としては、残念で仕方がないです。
バオバブの木自体にはそれほど希少価値がないのでしょうか。
マダガスカルだけでなく、他の地域にも生えているからでしょうか。
やっぱり、悲しいです。
バオバブ並木がただの国道で、入場料等が一切発生していない
ということと同じくらい驚きでした。
世界遺産に登録されて、この地域がさらに整備されれば、
地元の人たちにとって、よりよい循環が生まれてくるはずなので、
ちなみに、マダガスカルの世界遺産はこの3つだけ。
① アンブヒマンガの丘の横領地
② アツィナナナの雨林
③ ツィンギ・デ・ベラマ厳正自然保護区
???
いまいちパッとしませんね・・・。
ネームバリューとしては、絶対バオバブ、キツネザルっていう感じがしますけど・・・。
一番大きなバオバブの幹は、大人30人分の太さらしい
これも、今回は実際に訪れることができなかったバオバブです。
ガイドさんの話からしか想像することしかできませんが、
探してみると、感動的な写真がたくさん見つかりました。
↑この写真が、圧倒的にインパクトがありました。
幹回りの太さが30メートルもあるらしいです。
私が見てきたたバオバブとはまるでスケールが違います。
マダガスカルではこんなバオバブも見られるなんて、すごすぎます!!
見たい景色がまだまだ永遠に続きそうです。
あー、この大迫力のバオバブを自分の目で確かめたい・・・
このブログのような旅行をしている人たちにが本当に羨ましいです。
私もまたいつかマダガスカルに行って、
このブログのような素敵な写真をたくさん撮ってきたいです。
以上、バオバブいろいろでした。
長々とつきあってくださり、ありがとうございました。